貼り表紙とは
About posted cover
想彩工房は創業以来「貼り表紙」をつくり続けてきました。ちょっと分厚い板紙を、薄い和紙や洋紙、布などでくるんだものが「貼り表紙」です。アルバムや写真台紙の表紙、本のハードカバー、ファイル・バインダーの表紙、メニューブックなどです。学校の先生がもっている紐で綴じた出席簿も貼り表紙の一つです。
この加工を「表紙貼り」といいます。
貼り表紙のよくない例
Bad example
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反り
特に冬場の空気が乾燥する時期に表紙が反ってしまう現象がおきます。糊の調整、湿度管理が必要となります。
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シワ
チップボールと表紙素材の裏面との間に混入した空気がプレス時に押し出されずシワが出てしまう。
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側面のゆるみ
糊の塗布量や濃度の調整、機械の調整などができていないため、表紙の側面がゆるくなり浮いている。
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異物の混入
糊の固まり、紙紛、ゴミなどが表紙素材とチップボールの間に混入し、表面が盛り上がってしまう。
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角の尖り
特に段ボールパット入れの貼り表紙において、角の部分が尖ってしまう。
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内側ミゾ部分のシワ原因は様々であるが、手作業による圧着が弱い。確認不足。
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破損表紙の一部が破損している。加工途中の移動時の破損など。
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表面のキズ加工時につけてしまったキズ。稀に素材そのものにキズがあることも。
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表面の汚れ
加工時につけてしまった糊の付着など。
想彩工房の貼り表紙 About Sosai Koubou
貼り表紙は見えない中の部分に堅い板紙が入っています。板紙にはいろいろ種類があり、また製紙メーカーの特徴も様々です。想彩工房では商品によって適切な板紙をチョイスし、また接着剤も季節に合わせてオリジナルの配合をするなどの工夫をし高品質な貼り表紙を提供できるように心掛けています。
想彩工房は小さな町工場です。大規模な設備はなく大ロットの製品を短納期製造する能力はありません。その代わり創業から40年、多種多様な貼り表紙を手掛けてきました。経験のない事にも積極的にチャレンジをしてきました。もちろん数々の失敗もしました。全ての表紙貼り加工の経験が糧となり想彩工房のノウハウは常にバージョンアップしています。